2012年1月29日日曜日

アフリカからの略奪の歴史と、その怒りを買ったひとつの事件

アフリカからの略奪の歴史と、その怒りを買ったひとつの事件
Our Stolen History
http://allafrica.com/stories/201201280019.html
#africa #colony #zimbabwe #artifact #smuggle #Maasai #corruption #peru #yale

エール大学がペルーから持ち去った文化遺産を返還するという記事を見て、最近出席した米国の富豪によるパーティを思い出した。

そこで見たのが、アフリカ産と思われる、広げてビーズで刺繍され、カラスのフレームに収めた動物の皮。我々マサイ族が好む赤色ではなく、青色だったが、同じ種類のものだった。

ホストの説明では、ジンバブエ産で、 ンデベレのローヤルウェディングドレスだとのこと。
アフリカの人間にとって、自分の土地のものを評価してくれるのは、極めて誇らしいことだ。
しかし、ホストの次のコメントが、この気持ちを一気にかき消した。

彼が誇らしげに言うのには、このドレスを、ジンバブエの役人に賄賂を払って密輸した友人から、非合法で手に入れてものだという。
私と友人は互いに目を合わせ、我々の非難を外面に出さないようにこらえた。

少し時間が経ち、私の友人が「非常に腹立たしい。酔いが回って、このホストに不適切な言葉を言う前に退散しよう。」と言い出した。

そして、帰宅の途中、我々は怒りで怒鳴りまくった。
持ち去られたアフリカの芸術品の運命についてではなく、西洋人がアフリカの汚職を支援しているという事実への憤りだ。

アフリカの芸術品には、アフリカの王国と結びつくストーリーがあることが多い。
しかし、こうした文化遺産が西洋に渡った経緯については、あいまいであるか、存在しないことが多い。

アフリカの人間は、過去の歴史を割り引いて考えがちのところがある。
アフリカは未発達で文明化しなければいけないという植民地主義の考え方を受け入れ、歴史的文化遺産に重きを置かないところがある。

ここで取り上げたローヤルウェディングドレスなどの芸術品の密輸は、アフリカの人間が、その歴史の価値に気付かない限りなくならないだろう。

(原文出所:AllAfrica)


アフリカは、人類発祥の地ですから、色々深いものがあります。
グローバル化の中では、しっかりおさえておくべき地域の一つです。
そして、間違ってもここで書いたようなことを起こさないことが大切です。


GlobalBISCUE @BISCUE総合研究所
http://www.biscue.net/



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