2012年1月30日月曜日

なぜ、落ち込むことのない人がいるのか。マンチェスター大学の研究結果。

なぜ、落ち込むことのない人がいるのか。マンチェスター大学の研究結果。
Why do some people never get depressed?
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-16749565
#depression #resilience #manchester #stress #ptsd #psychiatric

取り乱すような経験、例えば離婚、失業、死別、様々な失敗などで、多くの人は落ち込む。
しかし、それでも落ち込まない人がいる。それはなぜか?

こういう人を、精神医学的には、回復力を持ち合わせた人と言う。
一方には、非常に打たれ弱く、メンタルヘルスに問題をきたす人がいる。
もう一方には、ストレスのある環境にいながらも、能動的で、楽観的な人がいる。そして、多くの人はこの中間だ。

では、回復力とは何か。遺伝か、学習したものか。脳にある化学物質か。神経の電気信号か。
そして、それが不足している場合、獲得することはできるものなのか。

残念ながらその答はまだない。答が欲しい、必要だ。
WHOの調査では、精神衰弱の人は、世界に1.2億人以上いると言う。

PTSDの調査結果から言えることは、回復力に大切なものの一つは、認識の柔軟性(異なる環境に適用する能力)。
そして、悲しいことではなく、楽しいことをしたり、それを思い出すことのできる能力。

マンチェスター大学で感情記憶の実験を行なったところ、回復力のある人は、楽しい顔をより多く思い出し、悲しい顔や怖い顔は思い出さない、という実験結果になった。

この結果を臨床医がどのように使うかはまだわからない。
ただし、言えることは、回復力は人の遺伝子、体内の化学物質、神経、生活経験の複雑な相互作用に起因しているということ。
”回復力の薬”という可能性があるかもしれない。人々がそれを飲むかどうか、確信はないが。

(原文出所:BBC)


この報告内容、納得できますね。人の心理に関する研究は、どんどん進んでいるようです。
まだまだ脳については未知の分野が多いようですが、これから驚きの発見が出てくるかもしれません。


GlobalBISCUE @BISCUE総合研究所
http://www.biscue.net/


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