2012年3月1日木曜日

全米自動車労働組合UAWでの米オバマ大統領のスピーチ


全米自動車労働組合UAWでの米オバマ大統領のスピーチ
Remarks by the President to UAW Conference
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2012/02/28/remarks-president-uaw-conference
#Obama #UAW #USA #automobile #GM #Ford #Chrysler

これは、全米自動車労働組合(UAW:United Auto Workers)でのオバマ大統領のスピーチです。

UAWは、米国の自動車産業に従事する労働者を中心に結成された労働組合で、現職39万人以上、退職者60万人以上の組合員を抱え、全米でも有数の規模を誇り、政治への影響力も大きい団体です。

1980年代の対米自動車輸出自主規制や、自動車メーカー、部品メーカーの対米進出など、日米間の交渉でUAWが演じた役割は非常に大きいものがありました。

こういう団体でのスピーチですから、大統領の熱の入れようも大変なものです。

3年前、米国自動車産業では5人に1人がレイオフされ、40万人の雇用が失われる状態にありました。
米国のビッグスリーのうち2社、GMとクライスラーは破産寸前でした。

しかし、”70万人もの退職者の保健医療を犠牲にし、賃金も労働時間も減らして、頑張ってきた。これは大変なこと、たやすいことではない!”、”そして、GMは世界一に返り咲き、クライスラーは急成長路線に戻り、フォードも大規模な投資を始めている。米国自動車産業は完全に復活した!”とベタ褒めです。

その上で、米国政府では貿易強化の組織を作り、アンフェアな海外取引を排除していくと、中国を名指しで非難しています。

米国は世界一優秀な労働者を抱えている、正当な市場であれば誰も我々には勝てないと、もちろん選挙演説ですからかなりヒートアップしていますが、ナショナリズムを強く感じるスピーチでした。


これから秋にかけて、米国大統領選のニュースが沢山流れるものと思います。
グローバル人材としては、できるだけ原文で、生の声を聞くようにしたいですね。


GlobalBISCUE @BISCUE総合研究所
http://www.biscue.net/

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